lienhua’s Dragon Inn 龍門客棧

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「水龍吟」後半戦はキャラクターの勝利

「水龍吟」最後まで面白かった。当面の敵を倒してもその黒幕が現れて…という展開は珍しいものではないけれど、事情が変わるにつれ多数いるキャラクターそれぞれが意外な変化を遂げていくのが斬新。多彩な罗云熙も堪能できます。

ここから先は終盤までのストーリーに触れています。ご注意ください。

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「水龍吟」微博より すごく沢山衣装替えしてた気がする唐儷辭

後半のお話

剣王城の戦いで勝利し、碧落宮の協力を取り付けることに成功した唐儷辭たち。

いよいよ中原剣会を巻き込み風流店との決戦に挑むことになる。戦いの中風流店の背後にいる一闕陰陽、その傀儡である鬼牡丹の存在が明らかに。風流店が潰れた後も毒丸薬の流入は止まらず、一方で一枚岩だった剣会にも亀裂が走る。

剣会に下る者、逆に裏切る者、罠にはまる者…と仲間たちの立場も入れ替わり、唐儷辭は徐々に孤立を深めていく…。

 

終盤のストーリーは天界にまで及ぶことになり、徐々にファンタジー色も強まっていく(武打シーンもCGが多くなる)。ただし主要なキャラクターそれぞれにはきちんと見せ場が用意されているので、最後まで江湖ものっぽさも失われなかったように思う。

 

罗云熙の魅力全開

やっぱりこのドラマは罗云熙による罗云熙の為のドラマ。冒頭の魔王っぽい登場から、謎の貴公子、記憶喪失の青年、江湖第一の高手、果ては天上人まで七変化。それもそのはずでドラマの制作会社には罗云熙の所属事務所「中視同成文化伝媒有限公司」が入っている。

主人公はクリプトン星からやって来たスーパーマンを中華世界に組み込んだような設定なのだけれど、観ている側が違和感なく納得してしまうのは罗云熙ならでは、という気もする。

 

キャラクターを際立たせる「多重性」

主人公・唐儷辭だけでなく、主要なキャラクターもただ正派・邪派というだけでなく、多様な側面が描かれるのがこのドラマの良いところ。

特に女性たちには大きな変化が。「水龍吟」は恋愛要素は薄くて、そういう意味では女性が活躍する場面は少ないのだけれど、承認欲求の塊である鍾春髻に「公主」という地位が与えられたゆえの悲劇や、西方桃の普珠への複雑な恋心と野心はとても印象的。西方桃は原作では女装した男性なのだそうだが(ブロマンスっぽいな!)、妖艶な女性と禁欲的且つ高貴な生まれの男性という組み合わせは良かったと思う。

 

最初から登場している阿誰が果たして何者か、という謎は終盤まで解けないけれど、成程そう言うことだったかと納得がいく。同じく序盤から登場している池雲は中原剣会には属してなさそうだし何者なのかよく分からなかったけれど、こちらも終盤で明かされる。元気印、という役回りだけかと思ったら終盤の展開で泣かされました。

 

キャラクターが立体的に描かれたこともあり、どの役者さんもはまり役に見えた。特に鬼牡丹役の徐正溪。鬼牡丹は奇妙な動きと表情の人物なのだけれど(これは正体を知れば納得する)、凄く楽しそうに演じているように見えた。

 

ラストはまあそうなるだろうな、と思う展開ではあったけれど、登場人物たちの幸せな姿が見られて、気持ちよく視聴終了できた。満足。

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題名:水龙吟 Whispers of Fate 40集

原作:藤萍「千劫眉」

編劇:庄修 蔺丛鹤 闫沫伊

導演:陈宙飞(「少年白马醉春风」) 钱敬午(「苍兰诀」)

出演:罗云熙Luo YunXi 方逸倫Fang Yilun 肖順堯Xiao Shunyao 林允 敖子逸

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