大作らしい、というだけで事前情報をなにも見てなかった「太平年」。蓋を開けたら五代十国時代の話だった。…五代十国ってよく架空歴史もののモデルにもなっている時代だけど、小国林立で互いに潰しあっていたということ以外、よく知らない。おまけに冒頭から登場人物の肩書と名前ラッシュ…。このままだと話について行けなさそうなんで(泣)ちょっと調べてみた。以下は主に日本版・中文版Wikiからです。
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まずは「五代」の基礎知識から
国名を抑えておかないことには話についていけない(笑)。そもそも五代十国とは次々入れ替わった5つの王朝とその周辺国の総称。時代は唐が滅亡した907年~宋が成立し(960年)統一王朝となる(979年)までの間だ(区分けは2通りあるみたい)。
五代:
中原を支配していた王朝。2代くらいでころころ入れ替わっている。ちなみに「後(こう)」がついているのは別の時代の同名国と間違えない為の呼び方で国名的には単に「梁」「唐」となる。
後梁 907-923年
後唐 923—936年
後晋 936年-946年
初代:高祖 石敬瑭(在位:936-942)(海一天 飾)
二代:少帝 石重貴(在位:942-947)(任宥纶 飾)
後漢 947年-950年
初代:高祖 劉知遠(在位:947-948)(于洋 飾)
二代:隠帝 劉承祐(在位:948-950)
後周 951年-960年
初代:太祖 郭威(在位:951-954)(蒋恺 飾)
二代:世宗 柴栄(在位:954-959)
※ドラマでは郭栄(俞灏明 飾)となっている
※史実では後漢によって郭威の一族が皆殺しになった為妻の甥が即位
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北宋 960年~
初代:太祖 趙匡胤(在位:960-976)
ちなみにドラマが始まる時代は冒頭のナレーションにある通り「後晋」。首都は開封。登場する皇帝・石敬瑭は後晋の始祖だ。もともとは後唐の第2代皇帝の娘婿で節度使だったが、国内の叛乱に乗じ契丹の力を借りて後唐を滅ぼし後晋を建国、皇帝となった。
その際に燕雲十六州(現在の北京や天津辺りを含む辺りで漢民族と北方民族の境界線)を契丹に献上。その後十六州は北方民族と漢民族の間で争奪が繰り返され、明代になってようやく明の帰属となった。そういえば昔見た「燕雲台」でも燕雲十六州はどっちの領土かで揉めていたっけ。
後晋は北は燕雲十六州を挟んで遼と接し、西は後蜀、南は楚と南唐と接し、東は東海に面している。
遼(916-1125)
初代:太祖 耶律阿保機(907-926)
二代:太宗 耶律堯骨(927-947)ドラマでは耶律德光(赫子铭 飾)
三代:世宗 耶律兀欲(947-951)
四代:穆宗 耶律述律(951-969) 以下9代まで続く
ちなみに契丹とはざっくり言えば北方の遊牧民。北魏だったり随だったりに朝貢していたり唐と争っていた時代もあるけれど、唐滅亡後力を強め916年には「遼」を建国。後晋が建国された時の皇帝は第2代・耶律堯骨だ。宋代になっても宋と遼、金の三国間でいろいろあったことは「大宋少年志」辺りでも描かれていたっけ。
「十国」ってどれ?
十国は五代の時期に周辺に中原周辺や南部にあった地方政権のこと。ドラマの舞台呉越国に関係しそうな国に◎を付けてみた。
呉(902-937 中心は江都 江蘇省・安徽省・江西省辺り長江流域)
→◎南唐(937-975 中心は江寧 江南地域 呉から禅譲)
初代:烈祖 李昪(937-943)
二代:元宗 李景(943-961)(詹成霖 飾)南唐は三代まで続く
荊南(907-963湖北省辺り 独立国でなかったという説あり)
◎呉越(907-978 主人公の国。杭州市が中心)
◎閩(909-945 福建省が中心)
三代:康宗 王継鵬(935-939)
四代:景宗 王延羲(939-944)
五代:王延政(943-945)※王延羲と争い任地で皇帝を自称
成立年とみると北漢を除いては唐の瓦解と共に独立したんだ、というのがよく分かる。五代と国境を接していた呉→南唐が勢力としては最大で宋立国後も残っていた。
大事そうなのは主人公・銭弘俶(白宇 飾)の出身国である呉越だと思われるんで、もう少し詳しく見てみる。
呉越ってどんな国?
呉越の場所は大陸の東端にある。杭州の西府が首都。長江と東シナ海、南シナ海の合流点にあたり、海上貿易も盛んだったようだ。日本とも国交や通商があったらしい。ドラマのナレーションでも当時は平穏を保ち発展していた、とある。
ちなみに西の国境は南唐と、南の国境は閩と接している。後晋には陸路で南唐を通っていくか、東海を通って海路で直接行くか、二通りありそうだ。
但し海路には海賊がいる(第二集)。東海を仕切っているのは黄龍島を本拠地とする黄龍社という海賊らしい。黄龍社は中文版Wikiに項目がないので架空の団体だと思われる。…けど他の商人は全て実在の人物なんで、実在したりモデルがいたりする可能性もありそう。
節度使って何する人?
肩書としてしょっちゅう登場する「節度使」。簡単に言うと地方の軍と行政を司る長官。都督とも。朝廷から杖(節杖)を戴くので節度使と呼ばれた。唐代に成立した制度だが、唐の滅亡以降その権力は頂点に達し、五代の皇帝はほぼ節度使出身なのだそうだ。
…簡単に言えば地方でやりたい放題して武力増強、中央が弱ったところで攻め上って中央を占領→建国、って流れなんだと思われる。10年間隔でそれが繰り返し行われたのが五代十国時代ってことなのかも。地方でも都でも、一般市民は塗炭の苦しみを舐めていたに違いない。
都指揮使ってどんな人?
こちらもよく出てくる役職。明代になると各省の軍事最高機関・都指揮使司の長官ということになるらしい(コトバンク)。但し五代時代の都指揮使は、将軍の下部隊を指揮する立場の人を指すようだ(中文Wiki)。要は軍の中間管理職?ややこしい。
安撫使ってどんな人?
こちらも時々登場する役職。洪水や干ばつ等の災害がある度に現地に派遣され民政を視察する役職(コトバンク)。+辺境の防衛なども担当(AIさんのお答え)。地方長官ってこと?お仕事の範囲は節度使の方がより広域らしい。
…官職についてはWiki読んでもどうもはっきりしない。どうせどんどん変化していくんだろうし、あんまり気にしないでおこう(笑)。人物については多すぎて長くなったので別稿にて。
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題名:太平年 Swords Into Plowshares/The Age of Peace 48集
編劇:董哲「山河月明」
導演:杨磊「三体」「金庸武侠世界」 陆贝珂「三体」視覚効果監督
潘宇 闵国辉「九州天空城」アクション監督
出演:白宇 周雨彤 朱亚文 俞灏明 董勇 倪大红 その他沢山