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「太平年(~2集)」“五代十国”の基礎知識!(人物編)

「太平年」冒頭からいろいろな人が肩書と共に登場して混乱気味。…まだ主人公、子どもだし。中文Wikiから登場人物の経歴をざっと調べてみた。歴史ものである以上、人物の経歴=ネタバレになると思われます。十分ご注意ください。

…でもこのくらい頭に入れておかないと、ストーリーが辿れない(泣)。

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「太平年」微博より 序盤の登場人物はこれくらい覚えておけばOK?

後晋

彰義軍節度使・張彥澤(~947年)(贾宏伟 飾)

冒頭から義子をとんでもない目に遭わせていた人。残忍な性格で獣のよう、と中文版Wikiでもものすごく評判が悪い。後晋の皇帝・石敬瑭とは姻戚関係にあり、ドラマにも描かれていた通り皇帝を軽んじる行動をとっても咎められることがなかった。

後晋滅亡の翌年に死亡していたんで流石に国に殉じるのかと思ったらそんなことなかった。契丹側に寝返り、先陣きって開封府に乗り込み皇帝を拉致、大殺戮と略奪を行った。…結局裏切者は信用できない、ということになったのか、契丹(遼)の皇帝により死罪となったそうだ。

 

趙匡胤(朱亚文 飾)

肩書が「趙弘殷の息子」となっているので???となるけど、宋の建国皇帝。ドラマ開始時は後晋の軍人だがその後、後漢→後周に仕える。その後宋を建国することになるらしい。

お父さんの趙弘殷(郝平 飾)は唐の頃からの優秀な軍人で、清廉な性格でも名高く最終的に禁軍のトップにまで上り詰めた。

五代十国時代って、トップの皇帝は次々入れ替わるけれど、朝廷に仕える人たちは“居ぬき”みたいにそのまま勤め続けていたんだろうか?ちょっと不思議。

 

晋皇帝・石敬瑭(海一天 飾)

後晋の初代皇帝。李嗣源(後に後唐の皇帝・明宗)の娘婿となり、共に開封→洛陽を攻撃。李嗣源が後唐皇帝に即位すると様々な節度使を歴任するも国内の叛乱に乗じ後晋を作った。

「儿皇帝」という異称は海外勢力(契丹)の力を借りて皇帝になり、契丹を義父とし自分を子とみなし自らを「儿皇帝」と称したからだそうだ。今でも海外の力を借りた傀儡政権のトップを「儿皇帝」と呼ぶらしい。

 

斎王・石重貴(任宥纶 飾)

晋帝・石敬瑭と三人で話し合っていたうちの一人。晋帝の兄の息子だが後に養子に。Wikiには弓は好きだが勉強は嫌い、とある。937年に石敬瑭が亡くなった際、彼の息子が幼過ぎた為馮道らによって二代皇帝に推挙される。

943年蝗の大量発生をきっかけに大飢饉が起こり数十万人が死亡。それを機にそれまでの契丹への従属政策をやめ戦争に突入。だが契丹には勝てず後晋は滅亡する。

 

中書令・馮道(董勇 飾)

石重貴と共にいた臣下。史書に「相六帝」と記されるほど、王朝が変わっても政治の中枢に居続けた、ある意味ものすごい政治家。

後唐の初代皇帝・李存勗の元で働き現在で言う宰相の地位に。李存勗の死後はその息子の末帝に仕えるが重用されず、石敬瑭が後晋を建国すると再び宰相の地位に。契丹への使節を務め、両者友好のキーマンとなる。晋が滅んだ後は今度は契丹に仕え遼の太傅になる。その後後漢が成立すると今度は太師、後周では太師兼中書令…正確には「五朝八姓」に仕えたんだとか(中文WIKI)。儒家でもあり、伝統が正しく修復されれば革新の必要はなく国家の問題は解決される、というのが基本ポリシーとのこと。

「太平年」微博より 人物紹介ポスターPart2

呉越

国王・銭元瓘(尤勇智 飾)

呉越の2代目国王。在位は十年間(932-941年)。若い頃は軍を率いて各地を転戦するなどの武闘派だったようだ。他の兄弟から譲られる形で2代目国王に就任。Wikiによれば14人の息子がいる。但しそのうちの年長の4人は養子。息子に長い間恵まれなかったから、とのこと。長子の錢弘僎は940年に亡くなっており「跡継ぎは誰になるのか」という話は第二集で山越社大東主・程昭悦と秦淮社東主・李元清の会話の中に出てくる。

息子一覧:

1)錢弘僎(養子) ドラマでは既に死亡(?-940)

2)錢弘俊/錢弘儇(養子)「吴越東府安撫使」(913-966)(郭冲 飾)

ドラマでは「錢弘俊」だけどWikiでは「錢弘儇」。文武両道で20歳で東府安撫使に任じられ、誰も彼を騙すことはできなかったという。優秀な官吏だったらしく、赴任先では市民からの慰留の声が上がったという。ドラマでは一番信頼が厚い、と評されている。

3)錢弘侑(養子)(?-945)(刘畅 飾)

元の姓は「孫」。內牙指揮使・戴惲の妻の親戚が乳母だった関係で、父帝が亡くなった後、戴惲が彼を次の皇帝に据えようとしていると告発される。結局戴惲は捉えられ処刑、錢弘侑も庶人に落とされた(945年に殺害される)。ドラマでは軍権は一番大きい、と評されている。

4)錢弘侒(養子) ドラマ未登場(912年-不明)?

元々は父帝の弟、武肅王・錢鏐の息子で本名は錢傳。

5)錢弘僔(実子)(925-940) ドラマでは既に死亡?

ドラマの中でもなくなった「太子」として言及がある。当初父帝はこの息子を後継者にと考えていたが、早世。

6)錢弘佐(実子)(928-947)(吴昊宸 飾)

ドラマ登場時は鎮海鎮東節度副使。…成人?(笑)。謀に長ける、と評されてた。

僅か12歳で第三代国王に(在位941-947)。幼帝だった為将軍たちが権力を濫用することが続いた。温厚な性格だったが18歳で早世。

7)錢弘倧(実子)(928-971)(朱嘉琦 飾)

東府安撫使、検校大尉、丞相などを歴任、後に錢弘佐の後を継ぎ第四代国王(在位947-948)。将軍たちの横暴を収めようとし、特に胡進思との対立が激化する。また国王となった時期に中原は遼が支配しており、遼に阿ることに。その後後漢が成立すると再び後漢服従した。

8)錢弘偡(実子)(929-966) ドラマ未登場

18歳の時には湖州刺史として赴任。官僚として有能だったらしく、国王になった錢俶によって重用された。宋の始祖・趙匡胤も彼を宰相級の官職(同中書門下平章事)に起用した。

9)錢弘俶(実子)(929-988)(白宇 飾)

ドラマの主人公。第五代国王(在位948-978)。內牙諸軍指揮使、検校司空、検校太尉を経て台州に使わされる。錢弘倧の即位後呼び戻され参相府事に。胡進思の政変で国王に迎え入れられる。以降後漢、後周、北宋の三代に仕える。中原に宋が建国された際、禁忌を避けるため名を錢俶に改め、978年宋の領土明け渡しの命を受け従う。これを「呉越帰地」という。

10)錢弘億(実子)(929-967)ドラマ未登場

20歳で內牙諸軍左右都虞候、尚書副官を務める。錢弘俶の在位時には丞相を務めた。

11)錢弘儀(実子)(932-979) ドラマ未登場

音楽と囲碁に通じ、鎮東軍安撫使、越州觀察使を務める。干ばつの際は私財を投じた。

12)錢弘偓(実子)(934-958) ドラマ未登場

親孝行で知られ、温厚で市民から慕われた。衢州刺史を務めたが、25歳で病死。

13)錢弘仰(実子)(935-958) ドラマ未登場

乗馬と弓術、儒学に長け、台州刺史まで昇進。24歳で病死。

14)錢儼(実子)(937-1003) ドラマ未登場

幼い頃は出家させられたが後に還俗。勉強好きで知られた。開國伯。67歳で死去。

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息子は皆「銭」姓なんで分かりやすいと言えば分かりやすいけど、後々こんがらがりそう…。ただ今未登場の息子は配役表に名前がないので、多分登場しない。役者さんの年齢が実際より高めなのは大河ものだから仕方ない(笑)。

 

呉越臣下

次は臣下の皆さん。とりあえず人物関係図に載っている分だけ調べてみた。…人物関係図、まだ一杯?マークがあって恐ろしいんだけど。

胡進思(851-948)(倪大红 飾)

特に錢弘佐の治世では絶大な権力を誇ったらしい呉越将軍。ところが次の錢弘倧の代になると、皇帝と衝突を繰り返すことになる。かなり壮絶な争いが繰り広げられたようだ。皇帝に殺されることを恐れた胡進思は政変を起こし、錢弘俶を帝位に就けた。錢弘俶の即位後すぐに亡くなっているのは殺されたからではなく病死。

 

水丘昭券(?-947)(保剑锋 飾)

ドラマ登場時は撩浅都指揮使。呉越始祖の錢鏐の祖母・母ともに水丘氏の出身であり、皇帝の縁故者。エピソードを見ると錢弘佐からも錢弘倧からも信頼された君子みたいだ。但し胡進思の政変で錢弘倧が廃された際、錢弘倧と共に胡進思の追い落としを謀った水丘昭券も殺害された。

 

元德昭(891-968)(王槊 飾)

もともとの姓は「危」。父親の代に呉越に仕えるようになった。錢弘倧が閩に親征した際は丞相を務めた。錢弘俶の代になり待遇は更に良くなり、後周への入貢にも向かった。謀略に長け、果断に決断する人物。

 

程昭悅 山越社大東主(赵健 飾)/杜昭達 内衛都監使(李博 飾)

内庫の横流しに関係しているらしい商人・程昭悅と内庫の中にいて多分横流ししている人たちの一人、杜昭達。

中文Wikiに項目はないが、胡進思の経歴の中で名前を見つけた。錢塘の富豪で、錢弘佐の治世中に皇帝に近づこうとし、錢弘佐の亡き妻・杜夫人の甥である杜昭達に賄賂を渡した、とある。この件が将軍・闞璠に知れ、危険を感じた程昭悅は胡進思に近づき闞璠を陥れようとした。結局杜昭達と闞璠は処刑されたものの、程昭悅自身も皇帝の寵愛を失い946年に処刑された。この件に胡進思が関与した証拠はない。

…だそうだ。陰謀めいてるなー。

 

慎温其(赵峥 飾)

この人もWikiに項目はないが錢元瓘の兄の息子「銭仁俊」に記載がある。

錢仁俊の母が杜昭達の叔母にあたり、錢仁俊も捕らえられてしまう。程昭悅は錢仁俊の元部下の慎温其を拷問にかけ不利な証言を引き出そうとしたが、慎温其は頑として応じなかった。その誠実さを錢弘佐は高く評し慎温其を高官として引き立てた。

 

何承訓 呉越第一都指揮使(王志鹏 飾)

内庫の外で皇帝の命令を無視していた人。この人も「水丘昭券」の項目に名前が。

錢弘倧が即位した時、胡進思の専横が続いており皇帝は彼を排除しようと水丘昭券、何承訓と共に策を練った。しかし何承訓が胡進思に策を漏らしたため、逆に胡進思の政変を招いてしまった。…裏切りそうな人だもんなー。

 

戴惲 内牙馬歩軍都指揮使(陈之辉 飾)

人物関係図には胡進思の「政敵」とある。内庫の件で何承訓を怒っていた人。こちらもWikiに記載はないが「錢弘侑」の項目に名前がある。錢弘侑の乳母が戴惲の妻の親戚で、錢弘侑は戴惲の力を頼っていた。父帝の死後、戴惲が錢弘侑を後継者に立てようとしているとの告発があり、結局戴惲は殺され、錢弘侑は庶人に落とされた。

 

その他

孫太真(?-977)(周雨彤 飾)

ドラマのヒロイン。錢弘俶の正室。「威厳があり聡明」と「十国春秋」に記されている。ドラマでは黄龍島の出身。黄龍島は実在の島で上海のすぐ南辺りの群島の一つ。奇岩で有名なのだそうだ。

 

孫承祐(936-985)

孫太真の弟で呉越及び宋の官員。逸話を見ると若い頃は相当遊び人だったらしい。

 

李元清(张晓晨 飾)

ドラマでは表向きは商人、実は南唐のスパイ組織である秦淮社東主。実在すると思っていなかったけど実在の人物のようだ。南唐の官僚で、馬も追いつけない程の速度で情報を集めた、とあるから、やっぱり情報収集が主な仕事。南唐滅亡以降、宋に仕えることをよしとせず「自分は目が見えない」と言って瞬きもせず自身の目に剣を突き立てたという。

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2集まででこの調子。この後中原もまた王朝代わるんだよなあ(泣)。ついていけるか多分に心配だけど、面白そうなんで頑張ろうっと。

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題名:太平年 Swords Into Plowshares/The Age of Peace 48集

編劇:董哲「山河月明」

導演:杨磊「三体」「金庸武侠世界」 陆贝珂「三体」視覚効果監督 

   潘宇 闵国辉「九州天空城」アクション監督

出演:白宇 周雨彤 朱亚文 俞灏明 董勇 倪大红 その他沢山

 

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