lienhua’s Dragon Inn 龍門客棧

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2月視聴作品短評「海市蜃楼」「一人之下」「不虚此行(邦題:来し方行く末)」

旧正月の季節は新ドラマの配信も滞りがち。冬季五輪もあるんで視聴時間も短くなって観た作品も少なくなってしまった2月。

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「海市蜃楼」微博より 武打担当が女性2人+男性1人  他の男性は非戦闘員(笑)

海市蜃楼(~最終集)

侵略者の正体が露わになった後半は主人公たちと百里淵、荆南王との頭脳戦。人物の行動にはつじつま合わせの感もないわけではないけれど、それぞれとの騙し合いはなかなか面白い。そしていよいよ空中に浮かぶ城に乗り込む…けれど、この部分にはちょっと笑ってしまった。絶対無理だよー!この後はクライマックスのとても真剣な立ち回りが続く。結末が想像ついてもやっぱりドキドキするし、役者さんたちも頑張っていて楽しい。

 

作品のSFチックな部分については批判も多かったようだ。空に浮かぶ城とやって来た人々、あちらの世界の説明は動かないアニメになってしまうし(しかもありがちな物語)、空中城内部も如何にもオープンセットをそのまま使いました、という感じ(飾りこみ前のセットがどんな感じか分かって面白いけど)。最後まで明かされない謎(はエンドテロップ後のおまけで説明(笑))。この辺りのチープさを笑って許せるなら大丈夫、面白く観られます。

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題名:海市蜃楼 The Mirage 24集

編劇:李洪绸(総編劇) 车志刚 邢冬冬 王飞虎 杨雨辰 周扬帆 贾妍 付余 昕澍

導演:李洪绸 车志刚 邢冬冬

出演:费启鸣 吕小雨 邵庄 安宁 杨羽 金子璇

「一人之下」微博より アニメ版・張楚嵐はだいぶカッコいい

一人之下第6季「全城尋寶」(アニメ/~6集)

「異人之下」と同じ漫画「一人之下」原作のアニメの第6季。ドラマがアニメ化された部分とほぼ同じところまでしかお話が進んでいないことを考えると製作は「アニメ→実写」の順番なんだろう。アニメの脚本は原作者の米二だし、アニメがある程度進んでくれないと実写版の製作が始まらないのかもしれない。実写版を早く観たいけど発表されたの、ポスターだけだし。

ただ中国のアニメ、ドラマと違って週一配信なので話が進まない(泣)。第6季のストーリーはほぼ「異人之下之決戦碧遊村」の続きから。

 

祖父の死の原因である「甲申之乱」の謎を探る主人公・張楚嵐と馮宝宝は、碧遊村の村長・馬仙洪が姉の命令でさらった、全性の梅金風を尋ねる。梅金風は「甲申之乱」の首謀者とされる無根生が行方不明になる前親しかった人物で、彼の宝物を預かっているという。その宝物が馬仙洪の姉らに狙われているという情報を得て梅金風、彼女を慕う神格面具使いの夏柳青、その弟子で哪都通アルバイトの王震球らと共に宝の眠る二十四節谷に赴く。そこには別の一団が待ち構えていて…。

 

まず二十四節谷が歩いて行けるところにある!と知ってびっくり。あれって張楚嵐の内景の機関車でないと行けないと思ってた。行けば何か新しい技が閃く場所なのか、と思ったけれどそういうわけでもないらしい。「異人之下之決戦碧遊村」ではアルバイトの一員でしかなかった王震球が大きな役割を持っているらしいことも意外だった。何か仕掛けているらしい馬仙洪の姉は相変わらず名前も目的も不明のまま。

 

第1季は日中合作で以降もキャラデザを踏襲したため、日本のアニメっぽさが漂う。肝心の動きについてはCGアニメではない分、今の日本のアニメのクオリティの高さと比べると正直厳しい。おまけに登場人物が多いのと説明が多いのとで、セリフが分かりにくい部分も多々。…でもストーリーがどう転んでいくか知りたい!ので毎週観てます。王也も登場予定だけど、まだかなー。

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題名:一人之下 26集

原作・編劇:米二

導演:陈烨

「不虚此行」豆瓣よりポスター 主人公の顔が見えないw

映画「不虚此行(邦題:来し方行く末)」

胡歌主演のとってもとっても地味な映画。吴磊と「琅琊榜」以来三度目の共演ということで話題になった。

 

脚本家志望だった聞善(胡歌 飾)の現在の仕事は「喪主の挨拶原稿の代筆」だ。喪主や遺族・友人から話を聞き原稿を仕上げていくのだが、亡くなった人に対する家族の感情は様々でその度に書き直しを迫られる。一緒に暮らす謎の青年小尹(吴磊 飾)、人々との出会いの中で聞善は未来への希望を見出せるのか…。

 

タイトルの「不虚此行」は「行ってきたことが無駄にはならなかった/やった甲斐があった」という意味。主人公は弔辞を書く為に遺族や友人に会いに行き、故人の一面だけではない人生を知る。主人公の本来の希望は「脚本を書くこと」なので、糊口を凌ぐ「弔辞書き」は時間の無駄に思えるけれど、脚本に生かせるから無駄ではないという、意味が分かるとストレートなタイトル。英語タイトルの「All Ears」は全身耳にして聞いてますよ、という意味。

 

カメラが引きっぱなしなので、役者さんの表情は分かりづらい。最終的に主人公を変えるきっかけとなる邵金穗という女性を演じているのは「辺水故事」でクラブのママを演じていた齐溪だけれど、Wiki観るまで気が付かなかった。弔辞を書く仕事をくれた葬儀社の社員に白客。この人は「三体」で文革時代に葉文潔に「沈黙の春」を渡していた人物を演じていたようだけど、こちらも全然気がつかず。

 

「弔辞を書く」というお仕事、ちょっと面白そうだ。滅茶苦茶直しが多そうでうんざりしそうではあるけれど。昔患者さんとその家族から話を聞く、というのが仕事の一部だった時期があって、病院で生きるか死ぬかの戦いを続けている人の姿を見続けるのはしんどいけれど、その人たちの人生について聞くのは楽しかった。平凡、とひとくくりにしてしまう普通の人の人生にも、ドラマは必ずあるのだ。そのことになかなか気が付かない主人公には、ちょっとイライラしてしまった。

主人公の書く脚本が上手くいくといいな、と思いつつ、普通の人が主人公の作品はこれまでにも沢山あって実は競争率が高いんだよな、と思ったり(笑)。

 

謎の青年については「やっぱり」という関係。ストーリー自体もそうだけれど、もうちょっと意外性が欲しかったな。

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題名:不虚此行 All Ears 2023年

編劇・導演:刘伽茵

出演:胡歌 Hu Ge 吴磊 Leo Wu Lei 齐溪 白客

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