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「唐宮奇案之青霧風鳴(邦題:唐宮奇案:青霧のささやき)」はライトテイストな古装探案(~最終集)

唐代を舞台にした古装探案もの、大流行りだ。短劇でも「唐」を題名にした作品を良く見かける。今回は人気者の白鹿と王星越という顔合わせ。面白いかなー、どうかなー。

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「唐宮奇案之青霧風鳴」微博より おめでたい春節ポスター

「唐宮奇案之青霧風鳴」はどんなお話?

のっけから白鹿扮する李佩儀が大暴れした挙句、これまでの顛末を説明してくれるので設定を飲み込むのに時間はかからない。

 

女主・李佩儀(白鹿 飾)は15年前父による一族皆殺しという目に遭い、後宮に引き取られ福昌県主の地位を与えられた。文武両道で今は內謁局という捜査機関を率いて後宮に関連する事件を捜査する傍ら、15年前の事件の真相を探っている。

男主・蕭懷瑾(王星越 飾)は太史局太史丞に務めているが、その卓越した観察眼と推理力を買われ、李佩儀と協力して捜査にあたることに。

 

捜査にあたるのは他に李佩儀の忠実な部下・五仁(赵晴 飾)、大理寺の司直・顧凌舟(赵弈钦 飾)等。內謁局というのがそもそも架空の部署なんで、唐と言っても唐風ってことなんだと分かる。太史局の方は実際にあった機関で所謂「星見」天体観測やその解釈、暦づくり等がお仕事。

 

李佩儀は皇帝の寵姫・淑妃(赵子琪 飾)に育てられ、皇帝(名前がないかと思ったらwikiには名前が載ってた。でも架空)(何中華 飾)に可愛がられているのでいろいろ無茶をしても大丈夫。ただし15年前の事件については皆固く口を閉ざしている。

中盤以降、淑妃の親族が右相を務めていて権勢を振るっている…という辺りは何となく玄宗帝と楊貴妃を思い起こさせるけど、特に歴史的な背景があるというわけではない。

 

起きる事件は「女性の人権」問題

オープニングの冥婚から始まり、事件は全て“虐げられた女性”絡みで、この辺りは如何にも今っぽい感じはする。望まぬ結婚を押し付けられる公主、宮廷を無事卒業しても行く先のない女官たち、後宮に入ったものの見捨てられ忘れられたままの妃、才能があっても認められない女性医師…。女性を虐げる黒幕たちを暴き、颯爽と事件を解決してゆく李佩儀はかっこいい。こういう役、白鹿は得意だし。

男主の蕭懷瑾は武芸は出来ないけれど機転が利き先を見る目もあり、李佩儀とは打てば響くような関係。王星越はこういう少し大人しい感じの役が良く似合うと思う。

事件を解決する間に二人の仲が深まる、というのはお約束。糖度、という面では低めだけど個人的にはこのくらいの方が好み。

事件自体はそれ程複雑怪奇でも妖しい現象があるわけでもなく割とシンプル。もう少し捻りや目新しさが欲しいなあ、と思ったり。相手が高官だったりして玉虫色の解決になったりするのは時代設定からしても仕方がないのだけれど、隔靴掻痒の感がある。

 

中盤以降は一気に李佩儀の父親が一族を殺したという15年前の事件に焦点が移る。父親が乱心したとは信じられない李佩儀、どうやら父親が事件に絡んでいるらしい蕭懷瑾の間にも暗雲が漂う。李佩儀が真犯人を知って以降の展開は緊迫感があって面白かった。

 

中国ドラマ入門には丁度いいのかも

観終わった後Netflixのお勧めに「薬屋のひとりごと」があって「ああ、そうか」と妙に納得した。「薬屋のひとりごと」は日本のアニメだけれど設定は中華世界だ。何となくNetflixがこの作品を選んだ理由が分かった気がする。

アニメから中国ドラマに興味を持つかもしれないのはいいことだ。何せ、アニメと同じくらい美しい俳優さんたちがアニメよりも凝ったセットや衣装でアニメ同様の活躍を見せるんだし、気に入る人も多いんじゃないかと思う。恋愛ドラマだけでなく探案ものや歴史もの、武侠もの等多彩なジャンルのクオリティの高いドラマがタイムラグ少な目で入ってくるようになると嬉しいな。

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題名:唐宫奇案之青雾风鸣 Unveil: Jadewind

原作:森林鹿《唐宫奇案之血玉韘》

編劇:孟扬「大江大河」祝信「紫川之光明王」

総導演:尹涛「少年歌行」「暗河传」

出演:白鹿Bai Lu 王星越Wang Xingyue

 

↓以前二人が共演した作品はこちら。全然テイストが違う(笑)

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↓王星越作品はこちら

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↓白鹿作品

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