今年も「披荊斬棘」の夏がやってきた。「披荊斬棘」はリアリティ番組でその性質上、多少は知っている顔ぶれがいないと視聴者としては盛り上がりにくいのだけれど、今回は张彬彬が出演。なんで出演しようと思ったのかよく分からないけど(笑)とにかく楽しみ。
ここから先は第一次公演までのネタバレが含まれます。ご注意ください。
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披荊斬棘ってどんな番組?
簡単に言ってしまうと出演者たちがグループに分かれ、おおよそ2か月半に渡り合宿しながら5回の舞台を作り上げる、というリアリティ音楽番組。出演者は大人数で今回は総勢27名。大抵は歌手や俳優等の芸能人だけど年齢的には高め、というかそもそも2か月半スケジュールが空けられる人たちなので、数名を除いては顔は知ってるけど名前は…的な人が多い。
参加者の半分くらいは比較的若めではあるけれど、第一線の芸能人、というよりはアイドル的な年齢は過ぎてしまい方向性に迷いが…というような人が多いのも特徴。
単体では必ずしも魅力的、とは言えない人たちを集めて何が面白いのか、と思われるかもしれないけれど、面白いんだ、これが。
番組の魅力を箇条書きしてみると
①公演は超本気
公演は、各グループ1曲を仕上げるのが基本。グループは公演後再編成したり合併したりするけれど、今回の第一回公演は2人~3人という少人数編成だった。
公演は毎回観客による採点が行われ、上位には恩恵が、下位に沈んだグループには“淘汰”の危機が待っている。ただまあ、人数が多いためショックは他の番組に比べて少ない。最初の頃は何故参加する気になったのか分からない人も混じってるし。
芸能界はやっぱり人づきあいが大切(笑)。自分が恥をかくことより、組んだ相手に恥をかかせることの方が恐ろしい。「グループ」であること「淘汰」というシステムがあることで出演者の真剣度は爆上がりする。第一回公演の練習期間はわずか4日。寝ないで練習に励む出演者も続出した。
②スタッフ側も真剣
歌を一曲歌うだけ、と言ってしまえばそれまでだけど、舞台そのものは非常に凝っている。出演者には歌手だけでなく俳優も混じっているので、ストーリー仕立てになっている場合も多い。出演者の特技(楽器の演奏はもとより、京劇に挑戦したり舞踊に挑戦したり様々)を活かした華やかな演出が施され、大掛かりな舞台を思わせるセットも登場する。
そのため公演は回数を重ねるごとに目に見えて完成度が上がる。この点も見どころ。
③知らない出演者にも興味が沸く
合宿や練習の模様を映し出すリアリティ番組でもあるので当然だけれど、出演者の誰が面倒見が良くて誰が協力的か、とてもよくわかる。「哥哥」と呼ばれるベテラン勢は教えるのが上手。歌唱指導や振り付け等は、他のグループのものであっても引き受けてくれて頼もしい限り。ダンスやラップのパートは、逆に「弟弟」たちの出番。だんだんと出演者の歌唱力だけでなくその人となりも分かるようになると、新たなご贔屓を見出すこともできる。
回を重ねると「どうしても一緒に歌いたい!」という絆も生まれたりして人間関係の進化を観るのも楽しい。
④司会者が優しい
淘汰の瀬戸際に立っているような出演者は本当に気の毒になることがあるんで、個人的にこれは大切(笑)。芒果TVの司会者は皆ジェントルな印象だけど、番組の司会・齐思钧兄さんは特に優しくて慰め上手。今回も個人歌唱で最下位に沈んだ陈若轩が、第一回公演で歌い終わった後ハグしに駆け寄っていった。
で、出演者は?
出演者は今回、主に歌手専業と俳優に大別される。自分が知っている出演者を挙げてみた。
<俳優>
・张彬彬「司藤」「三生三世十里桃花」
俳優畑の今年の目玉。百度のプロフィールには一応“歌手”の肩書もついていて、主演ドラマのOSTなんかも歌っているけど、年末年始の歌会ではあまり見かけたことがない。カラオケが大好きで特に“惨歌”が好きなんだそう。
・小沈阳「西游记女儿国」
いろいろな処で顔を見る喜劇役者さん。冯绍峰主演の映画「西遊記」シリーズで猪八戒を演じていた。「音楽縁計画第二季」にも出演していたはずだけど記憶にない…。「披荊斬棘」では一番人気。
・王传君「我不是药神(邦題:薬の神じゃない!)」「悬案」「三体」
つい最近「懸案」の第二案件「卞记旅馆灭门案」を見たばかり。「三体」の亡くなった女性科学者の夫とか、「我不是药神」の白血病患者とか癖のある役をやっていることが多い俳優さん。面倒見が良い人みたいで、第一公演から他のグループの指導もしていた。
・张睿「沉香如屑」「長風渡」「暗河伝」
一番出番があったのは「沉香如屑」の男主2・余墨だと思うけど、割とあちこちのドラマで見かける俳優さん。でも歌は得意ではなさそうだ。
・陈若轩「山河之影」「九州缥缈录」「月鳞绮纪」
「山河之影」ではダブル主演みたいな形だったし「月鳞绮纪」はゲスト扱いだったんで、準主役クラスだと思っていたので、番組に名前があって少し驚いた。…但し早くも淘汰の危機に。音程が一つも合ってないのはかなり厳しい。歌手専業の出演者に「歌の発声ってどうやるの?」と真剣に質問したり、真面目そうな人なんだけどなあ。
<歌手>
・孙楠
毎シーズン一人は大御所と呼ばれる歌手が出演する。今回はこの人。最初観た時、オジサンかオバサンか判断がつかなかったのは内緒(笑)
・阿云嘎
跨年や歌会、歌番組でよく顔を見かける人。「九門」のOST「山河荒」も歌っていた。
・王啸坤「少年志」
「三国機密之潜龍在淵」のエンド曲を歌ってた人。…すみません、この曲しか知らない。
・管健嘉晨
刘宇宁とコラボしていた银河快递のリードヴォーカル。先導片では刘宇宁とビデオ通話して励ましてもらっていた。歌の上手さは鉄板だけどバラエティ番組慣れしていないせいか、初回公演では大分苦しんだ。
・艾热(AIR)
ラッパーだけど良い声で歌も上手。顔を知っているのは「我们的歌第6季」に出演していたからで、この時誰とデュエットしても実に巧くて印象に残った。今回も安定してそう。
唐九州も何処かで顔を見た気がするけど、何処でだったか覚えてない…。

第一回公演までのまとめ
今回はまず個人歌唱で観客投票を行い、上位の者が第一公演のリーダーになる、という形で行われた。個人歌唱は…まあ上手な人は上手、下手な人は下手なんであまり面白いものではない。2人一組でその場で優劣がつくのだけれどその結果はあまり関係なく、投票数の多かった人がリーダーに。
<上位8人(チームリーダー)>
小沈阳829 孙楠826 阿云嘎822 余文乐820
张彬彬816 王传君813 管健嘉晨808 唐九洲807
<下位4人(淘汰候補)>
郭晓东759 张睿《奔向你》755 欢子753 陈若轩 《天下》748
第一回公演は2~3人が1グループとなる。リーダーは曲を選び、一緒に組みたい人にアピールしてグループを結成する。下位の四人は余った曲で二人で1グループを作る。公演は金曜・土曜の二晩に分かれ、各晩上位グループ4つと下位グループ1つが舞台を披露。もし下位グループが観客投票で2位以内に入れば大逆転で、一番数字の低い上位グループが淘汰の対象となる。
曲とメンバー選びは(本番以外は生放送ではないので日本語字幕付きw)意外なことに小沈阳と孙楠のグループに皆行きたがらない等もあってそれなりに面白かったんだけど、結局以下の通りにまとまった。一番人が来てくれなかった管健嘉晨は二人グループに。
<前半戦>
①小沈阳・姚琛・曾辉「愛的主打歌(原唱:萧亚轩 2002年)」
②余文乐・艾热・王以太「哀人(i)(原唱:汪苏泷・门尼 2024年)」 最高点
③管健嘉晨・RANZER叶润泽「酔拳(原唱:成龍 1994年)」
④张彬彬・曹骏・李光洁「順其自然(原唱:国产阿发 2026年)」
⑤欢子・陈若轩「街道(原唱:林俊杰 2008年)」 最低点
<後半戦>
①孙楠・王赫野・刘畊宏「爱,很简单(原唱:陶喆 1997年)」
②唐九洲・満江・邵子恒「R&B all night(原唱:KnowKnow・Higher Brothers 2019年)」
③阿云嘎・颜安・米卡「原唱:走馬(原唱:陈粒 2015年)」
④王传君・张卓尔・王啸坤「野人(原唱:孟维来 2024年)」 最高点
⑤郭晓东・张睿「抽離(原唱:徐良・刘丹萌 2013年)」 最低点
前半戦は「哀人(i)」が圧倒的な聞きごたえ。艾热も王以太も本職はラッパーなんだけど、コーラスも巧い。後半戦はあれだけメンバー集めに苦労した孙楠の組が素晴らしかった。どっちかというとスタンダートで若い人には古臭いと思われそうな曲なんだけど、完成度がすごく高かった。
淘汰危険組は…まあ4日間で急に歌が上手くなったりしないよね。結局観客投票で欢子さんが淘汰されることになった。陈若轩は首の皮一枚、ってところだ。がんばれるかな。
番組は一人淘汰されたくらいからが本番。多分グループはまた再編成になるだろうし、皆の実力が分かってくるにつれ、歌の上手い人、パフォーマンス力の高い人の取り合いにもなる。
第二回公演までは少し長い準備期間があるはずなんで、舞台はより凝ったクオリティの高いものになる。楽しみ。
題名:披荆斩棘2026 Call Me by Fire Ⅵ
導演:袁子文