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「開始推理吧」第2季を大真面目に推理する④上

第4の事件は「走不去的忙活街」。上篇だけで2時間ある大作だ。話が複雑極まりないので、メモ取るだけでも大変。これ、一度で全部理解できる人いるのかな…。

以下、前半で分かる人物関係や証拠で分かる事実がネタバレしています。ご注意ください。

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「開始推理吧」微博より タイムループだけじゃなく時間超越も加わって複雑怪奇

今回の役割分担

赫克服(张凌赫)18歳と柯粒度(周柯宇)25歳が探偵役。Xがどちらかは不明。

容疑者は寧船長(刘宇宁)46歳 白買(白宇)35歳

巴姐(迪丽热巴)25歳 王巻王(王迅)51歳

 ※年齢設定は意外に大事だったので記載

 

事件概要

事件発生時間:トマスの死の翌日、2月7日(日)午前6:00頃

事件場所:スケートリンク(8周年記念式典会場)の倉庫

被害者:不明(男性)

殺害方法:銃殺 心臓に1発の銃弾跡。弾は貫通しているが弾・凶器共に未発見

・被害者は椅子に座ったまま、TVに生体する姿勢で殺害されていた。争った形跡はなし

・弾は被害者の前面から入り背面に抜けている 

・被害者の前面にはTVがあり、犯人がTVをよけて正面から撃つのは難しい

・部屋の中は狭く犯人が隠れる場所はない

・被害者は鳥の面を被っていた。左こめかみに「8」の文字

・テレビ画面には右手に銃を構えた男が発砲した直後の模様が映っていた

 

遺留品:

・鞄の中からスケッチブック

 推理団6人それぞれと男の子の画が描かれている

 男の子のこめかみには「8」の跡

 男の子は必ずビー玉を所持 人によってビー玉の数が違う

(柯粒度 3/寧船長・王巻王・赫克服・白買 2/巴姐 1)

 推理団全員の胸元に「走る人」のマークが描かれている

★推理団全員が男の子の顔に見覚えはない。

 が、全員「巴の弟/王の息子」に絵の場面と同様のことをした記憶がある

 

・ポケットにあった「手紙」

「お前が俺を追っているのは分かってる。朝6時に倉庫に行け。座ってテレビの画面を見ろ。観終わった時、お前の願いを叶え、ここから消える」(大意)

★犯人が被害者を呼び出した。被害者は犯人に消えてもらいたがっていた

 

・DVD「被詛咒的碟片」 

TVで再生されていたのはこれ。ちなみに画面の中で銃を放った男は革ジャンを着ている

 

・詩片 会場の暦と併せ、暗号を解いた後の詩の内容は以下の通り

忙活街,真奇怪;無可奈河,分両界。

船児翻,人児跌;星月之夜,烛火曳。

溺水者,故郷帰;鎮推里面,永循環。

衆遊魂,因執念;不識親人,伴身辺。

寒冬過,春在后;往前走来,莫回頭。

 

・鍵のかかった箱から出てきた「通告」

「行方不明のの4444号の失踪時の状況の調査を公示する 4444号船…」

以降は墨で消えている

失踪者の欄に「王某 赫某 白某 甲某 乙某 丙某 托某 柯某 巴某 寧某」の文字

★失踪者の欄も墨で潰れている部分があり、他にも失踪者がいる可能性がある

 

・6つの鍵のついた箱 3桁の数字でカギが開く仕組み→解明は後回し

 

証拠品調べ

証拠品は以下の通り

巴「1船の切符2新聞」王「1鍵2学習資料」寧「1新聞2船の切符3封印された旅行鞄

白「1指輪2文書3船の切符」赫「1新聞2外套」柯「1船の切符2封筒」

 

ここから先はとてもややこしかったので、まず人間関係で判明したことを整理。

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人間関係

1980年代が舞台になって最初から判明してたのは

★白買と柯粒度は「従兄弟同士」

★王巻王の隣の家の子が赫克服

今回判明したのは

・寧船長と白買は「従兄弟同士」 船長が従兄・白買が従弟

・寧船長と柯粒度は「兄弟」 船長が兄・柯粒度は弟

・寧船長と赫克服は「親子」 船長が父・赫克服が息子

 

・王巻王と巴姐は「親子」 王巻王が父・巴が娘

・巴姐と弟は王の失踪後、寧船長に引き取られた

・巴姐と王買は「恋人同士」 王は結婚を申し込んだが巴は断った

 

★互いに深い関係があるのに、本人たちは証拠を見るまで思い出さなかった

★この世界には「巴姐の弟(8年前は10歳・現在は18歳)」が不在。

 

起きた出来事を時系列に整理

どうやらループに巻き込まれた時点がそれぞれ違う模様。それぞれの記憶を照らし合わせると3つ、ないし4つの平行世界、違う世界線があるっぽい。

推理団の他に登場するのは3人

「王の息子(=巴の弟)」「推忙活総経理・貝鍋」「貝鍋の同僚・丁打卡」

 

1953年(35年前) 寧船長の家に白買が同居

1958年(30年前) 寧船長に弟・柯粒度が誕生

1962年(26年前) 寧船長に息子・赫克服が誕生

1980年2月3日以前 

貝鍋の弟が寧船長の船で事故に遭い、死にかけた。そのことで貝鍋は寧船長を恨んでいた?

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1980年2月3日(日) 無可奈河は「嵐」

・貝鍋、港で船に塗装作業、その後灯台で丁打卡と酒を飲む

灯台の灯が消え寧船長の船が遭難しかける

・赫克服(当時18歳)が灯台の灯をつける

・寧船長の船、無事に帰還

・巴姐、王と喧嘩して港から乗船。向こう岸へ

9:40 王巻王、巴姐を捜して4444号に乗って出港→失踪

・巴姐、革ジャンを着た男が父の船の上で何かしているのを目撃

・赫克服、灯を付けた後、川に転落→失踪

・王巻王、川に赫が落ちたのを見て救出 4444号に乗船させる

・巴姐、家に帰る 父は不在

1980年2月4日(月)

・巴姐、父親を捜すが見つからず

1980年2月4日以降

・寧船長、息子を探すが見つからず。息子が突き落とされたという目撃談を聞く

・寧船長、巴姐と弟を引き取って養育

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1988年2月1日(日) 8年後

・寧船長、貝鍋の家の地下室に放火(息子を突き落とした犯人が貝鍋と思った)

・貝鍋は寧船長の責任を追及せず 

 寧船長、逆に息子を突き落とした犯人は貝鍋だと確信

・柯粒度は貝鍋から弟宛てに書いたという手紙をもらった

 「船長は気の毒な人だから責任を追及するつもりはない」との内容

 

1988年2月7日(日)

嵐の前

・巴姐、貝鍋が事務室に落とした財布から革ジャン男が貝鍋であることを知る

・巴姐、貝鍋を追って港へ

・寧船長、貝鍋を追いかけ港へ

嵐の最中

寧船長、柯粒度と共に港到着。船長は船Aに、柯粒度は船Bに乗船→失踪

姐、白買と共に港到着。巴姐は船Aに、白買は船Bに乗船→失踪

・寧船長と巴姐は貝鍋が船Bに乗船しているのを目撃

・白買は船Aに寧船長と巴姐が乗船しているのを目撃 仲良さそうに見えた?

・白買は船Bで貝鍋と遭遇「やっていない」と言質を取り、「貝鍋の言っていることに

嘘はない」との丁打卡の証言書をもらう

・柯粒度は白買と貝鍋が同じ船にいたことを記憶している

・寧船長は船Aに知っている顔はなかったと証言。→寧船長と巴姐は違う世界線

 

1988年2月13日(土)

・全員が会社の8周年記念式典に参加

1988年2月14日(日)

・現在:6人が揃っている状態

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寧船長の記憶

1 1980年2月3日 赫と王失踪(8年前の先週日曜)

2 1988年2月7日 柯失踪(先週日曜日)

赫克服の記憶

1 1980年2月3日 寧失踪(8年前の先週日曜)

★赫と王には8年間の記憶はない。80年の次は88年のループする一週間のみ

王巻王の記憶

1 1980年2月3日 娘が失踪

白買の記憶

1 1980年2月3日 赫と王が失踪

2 1988年2月7日 巴と寧が失踪

柯の記憶

1 1980年2月3日 赫と王が失踪

2 1988年2月7日 寧が失踪

巴の記憶

1 1980年2月3日 王が失踪

2 1988年2月7日 白が失踪

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気になる証拠品

1寧船長の証拠品の新聞「寧船長が総経理貝鍋の家の地下室を燃やした 総経理は責任を追及せず、火災には隠された事情が?」手書きで「天涯海角至死方休!!!」

2 同じ「天涯海角至死方休」の言葉が巴姐の革ジャンの広告にも記されている こちらは赤い字 巴姐は自分の気持ちを書いたものと供述

3 寧船長の舟券には「これは自分の間違いだ」の手書き文字 本人は弟(柯粒度)が消えてしまったことを悔やんで書いた、とのこと

 

現場再検証

6つの鍵の付いた箱が空き、中から

・マッチ

・6人の集合写真(1991年1月)

・小冊子「無可奈河的無可奈何」

 

小冊子の内容は謎を解くカギになりそう。

第一章:鎮推の秘密

“鎮推”は推鎮の平行世界。無可奈河で失踪した人にもう一度会える場所。

第二章:鎮推への入り方

・儀式を行えば(無可奈河河畔で5つの蠟燭で5行の方位を照らし、会いたい人への執念を語れば)“鎮推”が開く

・(会いたい人に対する)執念が深い人だけが開ける

・平行世界は磁場が大変不安定、もし無可奈河の川辺で鎮推の児歌を歌うと「串頻現象」が起こり、もう一つの世界の声を聞き映像が現れる(幽霊のような声と姿)

第三章:誰が鎮推に入れるか

「執念者」(儀式を行う人)が鎮推に入る時は無可奈河の川辺に現れる。5本の蝋燭が燃えている間、周囲50mの人間も平行世界に入る。

「失踪者」執念者が儀式すると全ての無可奈河で失踪した失踪者も“鎮推”に現れる。

第四章:鎮推から脱出する方法

ケート場は唯一の“鎮推”と推鎮が重なる空間。もし“鎮推”を離れたい場合は「切換儀式」を起動する。

注意:「人」だけが切り替えを行える。二つのスケート場は状況が一致していること。でないと予想外のことが起こる。

注意:執念者と失踪者は双方とも鎮推/推鎮スケート場に入れるが、執念者だけが推鎮スケート場から出ることができる。(現実世界に戻れる)

★この頁の下部に赤字に手書きで「为什么的我去重叠空間的倉庫」サインみたいな∞

第五章:“鎮推”の反咒と傷害

・“鎮推”起動後、無可奈河で失踪した人は召喚され“鎮推”で生活を続ける。但し執念者が鎮推に入った当日から始まる7日間のタイムループに陥る。“鎮推”の全ての人はこの7日間を繰り返す。

・鎮推”に入った執念者は28日以内(第四回のループが終わる前)に離れなければならない。過ぎると永遠に離れることができず49日後(7回目のループの終わり)に消滅する。これは推鎮での死を意味する。

 

注:もし失踪者が“鎮推”内で死亡した場合、永遠の消失を意味し、ループ内で新たに復活をすることはない。もし執念者が“鎮推”内で死亡した場合、24時間後に推鎮に戻る。この場合、再び“鎮推”に入ることはできない。

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上篇まとめ

①被害者は誰?

巴姐の弟/王巻王の息子で間違いないと思われる。鳥面の男も彼じゃないかと。

…ただ、今の時点で明言されていない。

②犯人&動機は?

今のところ、犯人を示す明らかな証拠はないように思える。

ただ「執念者」だけが平行世界の扉を開ける、と小冊子にあるので、強烈な「執念」を持つ二人は「執念者」候補。逆に1980年に失踪した二人は「執念者」から外れる。

 

鳥面男(弟)はタイムループを止めようとしていた(第三案でもトマスを使ってループを止めようとした)のに対し、犯人は「タイムループ」内に留まりたいのではないか、と思われる。失踪者は現実世界に戻ってもスケート場から出られないみたいだし。

 

鳥面男も儀式を行って平行世界に来たとすると、死ぬ寸前に彼を平行世界に送ることで実世界での死を免れる(執念者は24時間後に現実世界で復活する)ことになるので、罪悪感もなくて済みそう。

 

1988年に失踪した4人のうち、白買と柯粒度は自分たちが従兄弟同士であることを覚えているので同じ世界線(=現実世界)から来た可能性が高い。儀式を行うのは現実世界なので、この二人を犯人候補から外すのは尚早かもしれない。

巴姐と寧船長が互いを記憶していないのは謎。この辺りに何か事情がありそう。

 

恐らく「執念者」は弟+犯人なんだと思うけど、家族全員が失踪してしまった弟一人が「執念者」である可能性もまだ捨てきれない。

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…内容が盛りだくさん過ぎて疲れた(笑) でもまだ前半戦なので、後半で新たな証拠や事実が展開するかも。

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題名:開始推理吧第2季 开始推理吧第2季 The Truth 2

出演:白宇 Bai Yu 刘宇宁 Liu Yuning 周柯宇 Daniel Zhōu Keyu 迪麗熱巴 Dilreba

   張凌赫 Zhang Linghe 王迅

 

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