lienhua’s Dragon Inn 龍門客棧

中国ドラマと香港映画について書いています 記事についてはINDEXをご参照ください

記憶の中の香港映画17 本物の九龍城砦が映像に残る「省港旗兵(九龍の獅子 クーロンズ・ソルジャー)」

「九龍城寨之圍城(邦題:トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)」の大ヒットのお陰でちょっとした九龍城砦ブームだ。九龍城砦に関する写真集も復刻されたし、何とこの映画までアマプラから配信の運びとなった。 本物の九龍城砦内で撮影されたという…

1990年生まれの俳優さん、多くないですか?

中国ドラマを観始めて俳優さんの経歴なんかを調べているうちに感じたのが上の疑問。 ま、刘宇宁と成毅が同じ歳だったからなんだけど。最近はもっと若い俳優さんも大勢出ているけれど、この辺りの俳優さんの層って特別厚い気がする。気になったんで調べてみた…

「入青雲」「許我燿眼」2つの“あざと女子”ドラマ

“あざと女子”って好きですか? …大抵の女子はあまり得意ではないと思われるキャラクターだけど、こうしたキャラクターを主役に据えたドラマが二本同時期に配信。どちらも女性向けと思われるのに需要あるのかな…と思いつつ(笑)視聴中。 ここから先は序盤の…

香港映画3題「金手指」「黒社会」「黒社会以和為貴」

「九龍城寨之圍城(邦題:トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)の大ヒットで香港映画に再び注目が集まり嬉しい限り。…立て続けに三本も観てしまった、その記録。 ここから先はストーリーに関するネタバレが含まれます。ご注意ください。 -----------…

「呉邪私家筆記」は「盗墓筆記」リブート版

南派三叔の「盗墓筆記之呉邪私家日記」が原作なのかと思ったら以前作られた「盗墓筆記」「怒海潛沙」のリブート版だった。 以前のものより原作に忠実且つコンパクト。そもそもの始まりから描かれているのでこれから「南部档案」「九門」を見る方にもおすすめ…

「赴山海(~最終集)」は案外武侠らしかった

半分を過ぎる前くらいまでは正直微妙な感想だった「赴山海」。後半は面白かったです。浮き気味だった現代パートも上手くストーリーに融合出来て、気にならなくなった。 ここから先は終盤までのネタバレが含まれます。ご注意ください。 ---------------------…

刘宇宁コンサートのセトリ(上海)

9/27・28に行われた上海公演。新しく披露された曲が7曲、衣装は総取り換え。今回のテーマはスチルに記されている「Magical」らしい。Magicalといえば…あの曲だよね。 例によって情報源は百度百科や中国版・日本版のWikiなどからです。 ---------------------…

凝ったループ設定のサスペンス「不眠日(邦題:不眠日~メビウス)」(~最終集)

Netflixが本国とほぼ同時に配信してくれる中国ドラマの第4弾(だっけ?)。サスペンス系はそうでなくても謎だらけなんで(当たり前だ)、日本語テロップは大変嬉しい。そのうち2本が白敬亭主演なのは偶然?担当者の推し? ---------------------------------…

2025年9月視聴作品短評「樱桃琥珀」「披荆斬棘2025」「零日攻撃」

秋枯れだわーと思ってたら月末になって「不眠日」「呉邪私家筆記」が来ておまけに「被荊斬棘2025」が始まっていたことに気づいた9月。わーん、時間が足りない。 --------------------------------- 「樱桃琥珀」微博より 高校時代のお話がメイン。皆可愛い。…

「赴山海」の分からない処を調べてみた(~16集)

すごく楽しみにしていた「赴山海」。…思っていたのとちょっと違う。 原作が武侠ものの名手・温瑞安なんで本格武侠を楽しみにしていた人たちには、ぴらぴらの衣装と設定が違和感だろう。ラブロマンスよりを期待していた人は、いつまで経ってもそうした要素が…

2025年2月~8月分 刘宇宁の歌った歌まとめ

旧正月のステージ分をまとめた後大分時間が経ってしまった。「天賜的声音」分も含めここらで一度まとめておかないと後が大変そうだし「来世縁」についても書いておきたいので、中途半端な時期だけどまとめてみた。 ------------------------------ 「摩登兄…

于朦胧と「三生三世十里桃花(邦題:永遠の桃花)」の話

于朦胧Alan Yuが世を去った。 ファンの方は大変ショックなことだろうと思う。 私は取りたててファンという程ではなかったけれど、出演しているのをみつけるとちょっと嬉しくなった。「三生三世十里桃花」で妹を助けに戦場に舞い降りた白真のカッコよさは格別…

記憶の中の香港映画16:ファンアートとしての「東邪西毒(邦題:楽園の瑕)終極版」

「崋山論剣」を観て二次創作って難しいなーと思う一方で「射鵰英雄伝」の二次創作として最も有名なこの映画はどうなんだろう、と思い始めた。 というのも最初にこの映画を観た時には「射鵰英雄伝」が何かも知らなくて(翻訳すら出てなかった)「よく分かんな…

健気な恋人たちの物語「十二封信」

最近涙腺が緩んだのか、後半泣きっぱなしで観ていた「十二封信」。ベタな展開と言われればそれまでなんだけど、主人公たちの運命は余りに苛酷。彼らに何とか幸せになってもらいたいと思わずにはいられない。 ここから先はストーリー終盤までのネタバレが含ま…

残暑が厳しいからホラーが観たい!

こんなにいつまでも暑いとせめて気分だけでも涼しくなりたい…そういう時はやっぱり怖い話が一番。でも中国ドラマにホラー系ってあったっけ?まあいいや、中国・香港・台湾・韓国の映画とドラマの中で「怖いなー」と思ったものを集めてみよう。 自分がこれま…

「華山論剣之南帝北丐/五絶争鋒」は面白かった!

最初の二つがアレだったので見るのを躊躇っていたけれど、「華山論剣」シリーズ、やればできる子だった。「南帝北丐」は「ああ、こういうのが観たかった!」という出来。背中を押してくれた方、本当にありがとうございました。 ここから先はストーリーのネタ…

8月視聴作品短評「朝雪録」「地球超新鮮」「錦月如歌」

7月までの大作ラッシュに比べ、小品が多かった気がする8月。成毅作品はとうとう一つもこなかったなー。 ---------------------------------- 「朝雪録」微博より ラブロマンスはこんな感じで糖度控えめ 「朝雪録」(~最終集) 事件は次々と起き、次々と解決…

記憶の中の香港映画15:「英雄本色(邦題:男たちの挽歌)」とオリジナル

多分人生で一番繰り返し観ている映画。久しぶりに観たくなって、観たらなんか書きたくなった。吳宇森John Woo監督の名前を広く知らしめ、周潤發Chow Yun-Fatをスターダムに押し上げた映画だけれど、私にとってはアジア人の俳優が「カッコいい」ことを初めて…

刘宇宁0817直播のセトリ

刘宇宁のファンにとって8月17日は“記念日”だ。刘宇宁の側も毎年長めのVlogとかいろいろ工夫して楽しませてくれるけど、今年は直播…と思ったら摩登兄弟揃っての「ライブ」だった。4時間余りで全16曲。感激。 ------------------------------ 「刘宇宁工作室」…

「凡人修仙伝(~最終集)」にみる『家との隔絶』

「凡人修仙伝」終盤は目まぐるしい戦闘の連続で、あっという間に観終えてしまった。 CGの出来、後半ちょっと単調になりがちだった戦闘はいろいろ意見がありそうだけれど、面白かったのは確か。ただ観終わってからよく考えると、このお話は他の所謂「仙侠」も…

「華山論剣」シリーズ「東邪西毒」「九陰真経」への盛大な愚痴

金庸生誕百周年!をうたって豪華キャストで製作された「金庸武侠世界」シリーズ。いつの間にか「華山論剣」に名前が改まり特に前触れもなく配信開始…嫌な予感しかしないけれど、観たらやっぱり嫌な予感は当たってた。 ここから先はドラマの終盤のストーリー…

刘宇宁のコンサートのセトリ(武漢)

深圳と武漢で演奏曲が違ったら前の記事に追加しよう…と思ったら案外入れ替え曲が多かった。演奏の順番も少し変わっている。衣装に至っては殆ど総取り換え…一体何着作ったんだろ? ------------------------------ 「刘宇宁工作室」微博より 武漢公演での外連…

「書巻一夢」(~最終集)ラスボスはやっぱり○○○

「書巻一夢」最後までユーモアと皮肉が利いていて面白かった。 人間関係が元のストーリーと変わっていっても「名場面」に引きずり込まれてしまう主人公たち。「三人が刺違える」「宋一家が惨殺」「女主壺漬け(でいいのかな?手足切られて壺に押し込められる…

「凡人修仙伝」俗に塗れた修仙者たちの物語(~10集)

「凡人修仙伝」面白い。 雄大で溜息が出る程美しい大自然の中、久々に恋愛メインではない本格仙侠ストーリーが展開。スピーディな展開に加え、主演の杨洋がすばらしいので、是非。 ------------------------------ 「凡人修仙伝」微博より こんな場所なら修…

刘宇宁のコンサートのセトリ(深圳)

深圳を皮切りに刘宇宁の2度目のコンサートが始まった。行ける人、ほんと羨ましい。 セトリだけ見ても、これが現在の刘宇宁の集大成なのだと分かる。工作室がUPしてくれた写真を見るだけでも楽しい。セトリだけでも細かく見ていこうかな。…でも36曲もある(泣…

7月視聴作品短評「錦繍芳華」「朝雪録」

刘宇宁のコンサートの話を書こうと思ったけれど書き終わらなさそうなので、とりあえず7月まとめ。7月半ばまで観るもの多くて大変!だったのに、急に「書巻一夢」以外観たいものが見つからない状態に。意外な拾い物は「朝夢録」、面白い。 ------------------…

「正当防衛」国が違えば法律も?

白敬亭が犯人役!ということで配信前から話題になった今作。ほぼ同時に起こった二つの「正当防衛」を巡る案件、更に14年前の事件が絡まって…中盤まではとても面白かった。 白敬亭のお芝居も素晴らしい…でも見ているうちにだんだん?マークが頭の中を飛び交う…

「開始推理吧」を大真面目に推理する㉒

とうとう第三季もフィナーレを迎えた。配信中の二ヶ月半、大量のメモ取りに泣かされつつも楽しくて仕方がなかった。キャスト・スタッフの皆さんありがとう。これを読んでくださっている皆様も本当にありがとうございます。 ------------------------------ …

脚本家に喧嘩売ってる⁉「書巻一夢」(~20集辺りまで)

刘宇宁のニューアルバム(の第一曲目)が発売された。前回のアルバムから5年、昨年末に「もう少し」…と言われてから随分経ったけれど、ようやくだ。400曲ものデモを聴き、その中から自分の「歌いたい歌」を選んだのだとか。OSTはどうしても「望まれている歌…

「長安的茘枝」は唐代を通して現代を描く(~最終集)

「ミッションインポッシブル」ともいえるライチの嶺南から長安への移送。なんとかクリアして大団円…なんてことはなかった。刘宇宁の歌がエンドに流れているあたりはまだまだ牧歌的だったんだと痛感した後半戦。 ここから先は終盤のストーリーまでのネタバレ…