lienhua’s Dragon Inn 龍門客棧

中国ドラマと香港映画について書いています 記事についてはINDEXをご参照ください

香港映画

記憶の中の香港映画18:「臥虎蔵龍(邦題:グリーン・ディスティニー)」と選択の自由

観たいドラマは多いんだけど、最近武侠成分が足りない。こんな時は映画で補給だ!と思い至ってあれこれ考えてこの作品を観ることに落ち着いた。ただ、中身全然覚えてないんだよなー。 --------------------------------- 豆瓣より 「臥虎蔵龍」アメリカ版ポ…

記憶の中の香港映画17 本物の九龍城砦が映像に残る「省港旗兵(九龍の獅子 クーロンズ・ソルジャー)」

「九龍城寨之圍城(邦題:トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)」の大ヒットのお陰でちょっとした九龍城砦ブームだ。九龍城砦に関する写真集も復刻されたし、何とこの映画までアマプラから配信の運びとなった。 本物の九龍城砦内で撮影されたという…

香港映画3題「金手指」「黒社会」「黒社会以和為貴」

「九龍城寨之圍城(邦題:トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)の大ヒットで香港映画に再び注目が集まり嬉しい限り。…立て続けに三本も観てしまった、その記録。 ここから先はストーリーに関するネタバレが含まれます。ご注意ください。 -----------…

記憶の中の香港映画16:ファンアートとしての「東邪西毒(邦題:楽園の瑕)終極版」

「崋山論剣」を観て二次創作って難しいなーと思う一方で「射鵰英雄伝」の二次創作として最も有名なこの映画はどうなんだろう、と思い始めた。 というのも最初にこの映画を観た時には「射鵰英雄伝」が何かも知らなくて(翻訳すら出てなかった)「よく分かんな…

残暑が厳しいからホラーが観たい!

こんなにいつまでも暑いとせめて気分だけでも涼しくなりたい…そういう時はやっぱり怖い話が一番。でも中国ドラマにホラー系ってあったっけ?まあいいや、中国・香港・台湾・韓国の映画とドラマの中で「怖いなー」と思ったものを集めてみよう。 自分がこれま…

記憶の中の香港映画15:「英雄本色(邦題:男たちの挽歌)」とオリジナル

多分人生で一番繰り返し観ている映画。久しぶりに観たくなって、観たらなんか書きたくなった。吳宇森John Woo監督の名前を広く知らしめ、周潤發Chow Yun-Fatをスターダムに押し上げた映画だけれど、私にとってはアジア人の俳優が「カッコいい」ことを初めて…

記憶の中の香港映画14: 「倩女幽魂(邦題:チャイニーズ・ゴースト・ストーリー)」とオリジナル

4月1日は張國榮Leslie Cheungの命日で、近辺になると今でも張國榮絡みの投稿をよく見かける。最近の90年代を舞台にしたドラマで張國榮の歌が使われることも多くて懐かしくなる。 そんなわけで今回は「倩女幽魂」を取り上げることにした。それだけだと芸がな…

記憶の中の香港映画13:大內密探零零發(邦題:008皇帝ミッション)(1996)

90年代の最盛期の香港映画はいつの間にかサブスクに来ていたりする。この作品もその一つ。周星馳(Chiau Sing Chi)の映画はローカルなギャグが多くて日本人には分かりにくい、と言われるけどそもそもの元ネタが「007」なので比較的分かりやすく、誰でも楽し…

記憶の中の香港映画12:東方三侠(邦題:ワンダーガールズ 東方三侠)(1993)

90年代スーパーヒーローブームにあやかっての作品だ。出演は梅艷芳Anita Mui・張曼玉Maggie Cheung・楊紫瓊Michelle Yeoh、監督は杜琪峯Johnnie To、製作とアクション監督が程小東 Ching Siu-Tungという豪華版。アジア系俳優として初めてオスカーを手にした…

記憶の中の香港映画11:古惑仔之人在江湖 (邦題:欲望の街 古惑仔I銅鑼湾の疾風)

「披荊斬棘」や「我們的歌」で陳小春が「友情歳月」を歌っているのを見て、どうしても見返したくなった本作。みんな若い!鄭伊健かっこいい!香港がネオンサインきらきら! ここから先は「古惑仔之人在江湖」のエンドまでのストーリーのネタバレが含まれます…

バイオレンスとノスタルジア「九龍城寨.圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城塞)」

香港で大ヒットした映画をようやく見ることができた。 噂に違わず、すごく面白くて満足。 本当は大きい画面で日本語見たいけれど、最近香港映画、日本では大々的に公開されたりしないからなあ。 2025.04.18追記: 大々的に公開されました!(遅いけれど追記…

「七人樂隊」を観て考える、香港映画のこと

観たいと思っていたけど劇場公開を逸したまま観ていなかった本作。「七小福」を観ていて思い出した…。 香港映画のファンにとって懐かしい名前が並ぶ。7人の監督によるオムニバス映画で、1960年から10年ごとの香港の様子を描く、というのが大テーマ。 1970年…

記憶の中の香港映画10: 映画版「玫瑰的故事」(邦題:ストーリー・ローズ 恋を追いかけて)

記憶の中の…とはいうものの、この映画の内容を殆ど覚えていなかった。覚えていたのはタイトルだけ(でもDVDは持っている)。原作は現在配信中の「玫瑰的故事」と同じ亦舒の同名小説だ。 …本当はドラマ版「玫瑰的故事」の予習になれば、と思って観始めたんだ…

記憶の中の香港映画9 厳しい修業は何の為?「七小福」(1988)

ジャッキー・チェン、サモハン・キンポーらの幼少期を描いた「七小福」(邦題同じ)。以前は配信されていたんだけど、いつの間にか消えてしまった。 この映画、ジャッキーやサモハンを知らなくてもカンフー映画が好きでなくても充分楽しめる、と思う。 ここ…

記憶の中の香港映画8 「東方不敗」という大スターを生んだ「笑傲江湖II 東方不敗」 (邦題:スウォーズマン 女神伝説の章)

徐克製作の映画版「笑傲江湖」は3本あるけれど、個人的には二作目が一番面白いと思う。 「東方不敗」を初めてヒロインに昇格させた、記念すべき作品だ。なぜ一作目がサブスクにあって二作目がないのか、本当に不思議。 ----------------------------------- …

中国ポップスの名曲「再回首」

年末から春節の特別番組で一番歌われていた気がする「再回首」。胡歌や秦昊が歌っているのを観たし、つい先日は電視劇品質盛典で刘宇宁が素晴らしい歌唱をみせてくれた。 この曲がこんなに歌われるのは1990年代初頭をテーマにした二つのドラマ「繁花」と「慢…

記憶の中の香港映画7:笑傲江湖(日本語題名「スウォーズマン 剣士列伝」)

日本語のタイトルからは気づきにくいけれど、金庸原作の「笑傲江湖」だ。 香港では1990年代、華やかなワイヤーワークを使った古装片の大ブームが到来するが、その先駆けとなった一作で、「笑傲江湖」「笑傲江湖II」「東方不敗 風雲再起」とシリーズで製作さ…

記憶の中の香港映画6: 「最底辺の悲惨な生活」ではなく彼らの「家」を描いた秀作「籠民」

「阿麦従軍」の記事を書いた時に張之亮の名前を久々に見たので、今回はこの監督の代表作「籠民」について。 香港の最下層の宿「籠屋」。大きな部屋に所狭しと三段ベッドが並べられ、一つずつ鉄網で覆われている。一つのベッドが「一部屋」だ。そこに暮らす人…

香港への挽歌「燈火闌珊」(「ネオンは消えず」)

香港のネオンの9割が消えたそうだ。 冒頭で流れるナレーションとすっかり暗くなった香港の街並みを見るだけで、心が痛んだ。 街が変わっていくことは仕方がない。 ただ、あのちょっとけばけばしい、過剰なほどキラキラした明かりが好きだった。老舗の高級店…

記憶の中の香港映画5 全盛期の周潤發を是非!「賭神」(「ゴッド・ギャンブラー」)

「亜州影帝」と呼ばれた周潤發の魅力を堪能できる作品。とにかくカッコいい。 何も考えないで、90分を楽しく過ごせる、きわめて香港近映画らしい映画を作る王晶が脚本・監督も務め、周潤發の魅力を最大限引き出した。 以下、ストーリーに触れています。 豆瓣…

王家衛の万華鏡「繁花」①(~6集まで)

王家衛が作っている…という話だけ伝わってきて、一体いつできるのかさっぱり分からなかった「繁花」。2時間の映画ですらものすごく時間が掛かるのに、本当に連続ドラマなんかできるんだろうか(失礼)…と思ったけれど、昨年末から配信になった。 王家衛の映…

英雄を描くのって難しい「天龍八部之喬峯傳」(日本語タイトル「シャクラ」)

日本語のタイトルからはさっぱり分からないけれど金庸作「天龍八部」の映画化だ。 武侠小説は大体大長編だし登場人物も多いので、映画の尺に収めるのは難しい。大抵の場合二つの方法がとられる。 ①有名な部分か人物を中心に粗筋を辿る、ダイジェスト版 ②原作…

記憶の中の香港映画3 古装学園ドラマの元祖「梁祝」(1994)

劉詩詩の名前を聞いたから、でもないけれど、旦那さんの呉奇隆の主演映画だ。 ------------------------ 呉奇隆は台湾のアイドルグループ「小虎隊」のメンバーで、グループの解散を機に香港映画に進出、この映画がほぼ初の主役だった(この前に出演した「新…

記憶の中の香港映画2 悲しい恋人たちの物語 「アンディ・ラウの逃避行」原題:「天若有情」

ラストシーンに触れています。ご注意ください。 ----------------------------------- 豆瓣より香港版ポスター 吳倩蓮の顔が写ってない… 原題から分かるように悲恋ものだ。やくざ組織の末端の組員と、豪邸に住むお嬢様が出会い惹かれ合うけど、運命に引き裂…

記憶の中の香港映画1 気分はウェスタン!「ドラゴン・イン 新竜門客棧」

1990年代、私は香港電影迷だった。 この頃の香港映画は本当に面白かったのだけれど、配信全盛のこの時代、配信されない映画は歴史の中から消えてしまう。ならせめてネットの片隅にでも置いておきたい。…中にはDVDすら手元になく、本当に記憶の中にしかない作…