主役三人を見ているだけで幸せになれる「蓮花楼」とストーリーが面白い「群星閃燿時」以外、熱心に観たいものがあまりなかった四月。
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虚顔
配信当時評判の良かった短劇。面白かったです。
通常の尺で描く内容を20~30分に詰め込んでいる感じなので、展開がスピーディ且つさくっと観られるのが魅力。話数も多くないし。
「顔を取り換える」=「人生を取り換える」というアイディア自体は目新しくはないけれど、展開の面白さで一気に見てしまう。
ストーリーが魅力的なのは勿論だが、感動したり考えさせられたりする部分もちゃんとあり、巧く作ってあるなあ、と感心する。役者さんたちもなかなか魅力的。
哈爾濱一九四四(~9集まで)
タイトル通り、戦時中のハルピンでの抗日スパイもの。
ハルピンで特務科を率いて共産党員狩りを行う女性(杨幂 飾)と、スパイとして組織に潜入する共産党員(秦昊 飾)が相手を疑いつつ、騙しつつ…という物語なのだけど、似た内容の「群星閃燿時」と比べると分が悪い。
アクションはこちらの方が華やか。導演は撮影出身で成龍主演の「辛亥革命」等の監督もしている人なのに、撮影がベタ明かり気味で白っぽくて違和感。背景も色がごちゃごちゃしていて見づらい。
杨幂が女性を売りにしてボスの座にいるように見える(これは杨幂が悪いというより、部下の振舞や台詞がそう見せる)ことや、特務科の捜査が常に一般人を大声で脅しながら行われるのが、観ていて辛い。日本人が悪人であることはこういう題材なので余り気にならないのだけど、変なお相撲さんもどきは勘弁してほしい。秦昊演ずる潜入員に双子の弟が…という辺りでストーリー的にも疑問符が。
劉宇寧の歌う曲「拂晓」は雰囲気たっぷりで、これが劇中で流れるまでは頑張ろうと思っていたけれど、挫折寸前。
又見逍遥(~5集まで)
観れば面白くないわけではないんだけど、積極的に観ようという気にあまりなれないのは何故だろう?主演の二人は売り出し中の若手で、男主の何与はアクションシーンもまずまず…出来は悪くないのに何かが足りない気が。
胡歌版はどうなんだろうと思って冒頭だけ見たけれど、胡歌の魅力、を差し引いてもこちらの方が面白そうなのは、雰囲気作りの巧みさ、なのかも。CGはしょぼいし(2005年制作だから当然だ)ワイヤーアクションも巧みではないけれど、何かが起こりそう、という期待値はこちらの方が高い。豆瓣で9.1という超高得点なのは採点者たちの想い出補正もあるんだろうけれど、確かに面白い。
…とはいえ、話のテンポは悪くないのでぽつぽつは観ていたりする。うーん、面白くなるかなあ。
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「開始推理吧」第2季が始まったし「慶余年」第2季ももうすぐ来るとの噂。(復習しとかないといろいろ忘れてる…)「天行健」も5月の配信リストに載ってるし…5月は忙しくなる?
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題名:虚顔 A Familiar Stranger 邦題:虚顔
導演:曾庆杰 編劇:赵林 2022
出演:柯颖 Ying Ke 丞磊 Lei Cheng (「雲之羽」)
題名:哈爾濱一九四四 哈尔滨一九四四 In the Name of the Brother
導演:张黎 編劇:王小枪、刘天壮、刘劲飞 2024
出演:秦昊 杨幂 Yang Mi
題名:又見逍遥
導演:杨龙 編劇:李喆 2024
出演:何与 Yu He(與鳳行) 杨雨潼(九義人)