成毅の「赴山海」の配信が遠のいてしまってがっかりしたけれど「折腰」「蔵海」「紫川」「長安的茘枝」と観たい作品が目白押しだった6月。「開始推理吧第三季」は佳境に入ってるし…。
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光・淵(~最終集)
WOWOWさんありがとう、な作品。…なんだけど、このストーリーは毎週2本という配信形式にはちょっと不向きだったかも。一つ一つの事件は覚えていられるんだけど、古い事件の関係者の名前とか忘れちゃって大変だった(私だけ?)。どうせ観るなら全話揃っている今の方がいいかもしれない。
「零度共感者」と呼ばれる感情を持たない人類が増えてしまった社会。骆为昭(付辛博 飾)率いる特別捜査班と若き富豪・裴溯(张新成 飾)は彼らの引き起こす事件を解決し、背後に潜む謎の組織を突き止めようとする。
近未来サスペンスではあるんだけど、あまり「近未来」感はない。刑事さんたちの捜査はごく普通。「零度共感者」が凶悪犯罪を引き起こす危険因子という設定は興味深くはあるけれど、それが既存のソーシャルサイコパスとどう違うのか等の設定もちょっと微妙。
ただ全体に漂うダークな雰囲気は悪くないし、主人公の造型も好みではあった。张新成は「以家人之名」や「大宋少年志」とは全く印象が違って謎めいた富豪・裴溯を好演。事件そのものは前半の方が面白かったかな。
本国で途中まで配信しておきながら停止になった理由であろう「ブロマンス」に関しては「何でこれで配信停止?」という感じ。これでダメだと武侠ものとか皆ダメなのでは(笑)。
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題名:光・淵 光·渊 The Light in the Night
原作:priest「黙読」 編劇:李林 杨夏 张静 導演:裘仲维(「生魂」「乱魂」)
出演:张新成 付辛博(「庆余年」第二季) 赵志伟
紫川之光明王
「紫川・光明三傑」の続編、というか第二部。前作が「俺たちの戦いはこれからだ!」で終わってしまったので、その結末が分かったのは素直に嬉しい。刘宇宁が空飛ぶところも観られたし(笑)。問題は今回もモヤっとしたところで終わっちゃったこと。
三兄弟揃っての活躍で全滅の危機は免れたものの、遠州を敵に割譲しなければならなくなった紫川。一人敵地に裏切者を探しに行った紫川秀(杨旭文 飾)は部下ともども裏切者として追われる身になってしまう。遠州に逃げ込んだ紫川秀と部下たちは、度々戦乱に巻き込まれるこの地を何とか守ろうと策を巡らす。
一方紫川は戦乱で流民の流入が止まらず、人心は荒れる一方。他の国も虎視眈々と紫川攻略を練り始め、国の内部でも各勢力が暗躍をはじめ…。
ここから先はストーリー後半と「紫川」の今後の展開についてのネタバレが含まれます。ご注意ください。
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正直、前季で退場した狸親父たちが懐かしい。政争ドラマとしての迫力は前季に比べると半減。猜疑心が強く人を操りたがる紫川参星を出し抜くような勢力が欲しいところだ。大局とかビジョンとかと無縁なこの人を半ば信用している大哥(刘宇宁 飾)と二哥(张铭恩 飾)は観ていて歯痒い。
紫川寧は前季終わり辺りから徐々に次期当主としての自覚が芽生えてきたとはいうものの「一念関山」の公主ほどの鮮やかな成長は見られない。
…なので観ていてフラストレーションが溜まる。のほほんとした遠州の描写と比べ紫川家の描写は前季に輪を掛けて重い。プライベートでも大哥と二哥には不穏な空気が漂いまくりなのだが、行きつく先が見えないまま終わる。
…アニメ版だとOPで分かってしまうのでネタバレにもならない気がするけど、結局光明王となった紫川秀と大哥・帝林は対立してしまうはずだ。今季はそこまでは描かれず、三兄弟が揃って戦った後は大きな戦もなく、三兄弟も顔を揃えることもなくて何だか肩透かしを食らった気分。
いろいろな火種は描かれるものの、それが野火となって燃え広がる前に終わってしまって、個人的には消化不良。…話の続きは気になるけれど続編はなさそうで残念。
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編劇:田良良 導演:张萌(総導演) 卫立洲
出演:杨旭文 刘宇宁 张铭恩