「寧安如夢」
張凌赫は今までの役とは違いサイコな男主で、違った魅力がある。原声も低音で迫力があるし。白鹿は通常運転、という感じ。
第一話はかなりのインパクト。悪徳皇后な女主の下に叛乱軍を率いる男主が迫り、彼女が自害するところから物語が始まるからだ。実は作家が書いている物語という体で、この結末が気に入らないから書き直すというところから女主の二世が始まる。
ただ、このインパクトがなかなか続かない。前世の自分の生き方が間違いだった、というところから始まるので主人公は基本善人だし、そもそも愛奇芸の「恋恋劇場」枠なので陰謀や叛乱より恋愛が主軸…。
切ないのは時々出てくる一世の悪い皇后時代の話の方が面白そうなこと。自分に惚れてる男たちを利用した挙句次から次に捨て去り、昇り詰めていく皇后…見たかったわ。
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原題:宁安如梦/寧安如夢/ Story of Kunning Palace
原作:「坤寧」時鏡作品 編劇:任莊柳 閻沫伊
導演:朱銳斌(「長歌行」「香蜜沉沉燼如霜」) 集數:38集
主演:白鹿 張凌赫
「CODE浮士德遊戲(日本題名:コード/CODE 悪魔の契約」)第1季
日本で翻案ドラマ化された近未来サスペンス。翻案されたのは第2季の方じゃないかと思う(主人公は刑事みたいだし)けれど日本版は未見。
第1季は10分~15分という短い尺のドラマシリーズのようで、日本では1時間半くらいにまとめたものが配信されている。第2季も見たけれど、個人的には第2季よりアプリの悪意が際立つ第1季の方が断然面白い。
タイトルの「浮士德」はゲーテの「ファウスト」のこと。主人公がメフィストフェレスのように親切めかしてその実悪意に満ちたアプリ「CODE」を手に入れるところから物語が始まる。
何でも願いを叶えてくれる代わりに、命令を1つきかなければならない、という単純な取引がだんだんエスカレートしていく様は、アプリの真意が全く分からないだけに不気味。
良心を麻痺させてゆく銀行員を演じる吳慷仁は、怖い。
…それにしても、どういう経緯で10分程度の長さの連続ドラマ、という形式になったんだろ?短い尺の連続ドラマは結果的にものすごくテンポよく進むのでいいけれど(主人公の急降下っぷりはすごい)作る方は次々山場作らないといけないし、大変そうだ。
初出は愛奇芸台湾からの配信なので、特に制限があったとも思えない。予算の関係?
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原題:CODE浮士德游戏 /CODE 浮士德遊戲 /CODE
原案:詹大為 編劇:涂芳祥 藍夢荷・邵慧婷 導演:詹大為
製作公司:集合電影 2016年
主演:吳慷仁