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6月視聴作品 短評

観たいなと思っていた作品が一遍に来た6月。「墨雨雲間」も追いついてないままだし「顔心記」も観たい、「度花年」も気になる。でも「金庸武侠世界」も始まっちゃったし、時間もないしで視聴がさっぱり進まない…。

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金庸武侠世界」微博より 東邪こと黄薬師、かっこいい…

金庸武侠世界「鉄血丹心」(~9集)

金庸生誕100周年記念作品。オールスターキャストで描く「射鵰英雄伝」。

30集の「射鵰英雄伝」本編+人物にスポットを当てたオリジナル番外編「東邪西毒」「南帝北丐」「華山論劍」「九陰真經」という構成になるようで、監督もそれぞれ違う。

 

今配信されているのは「射鵰英雄伝」本編分30集。原作のダイジェスト版みたいな勢いで進んでいくけど、皆知っている話だからこれでいい…のか?初めて見る人はついて行けないと思うんだけど。勿論「見せ場」と呼ばれる部分は網羅しているし、テンポも良くて面白いんだけど、金庸ファン以外がふるい落とされたら勿体ない、という気もする。

 

長い原作を30集に押し込めよう、というので人物の背景部分や人間関係は省略(というかほんの1カットとかに)されている。特に主人公の生い立ち部分はばっさりカット。二つの対立する国家に翻弄されるのはライバルの楊康だけでなく主人公もなので、この部分が大きく関わる後半部分が気になるところ。

 

キャスティングは流石に良くて、郭靖の此沙を始め皆はまっている。特に周一围の黄薬師と、明道の洪七公は手放しで誉めたい。洪七公は大侠という言葉がぴったりで、今まで観た中で一番好きかも。孟子义の梅超風も雰囲気があって素敵。こんな人がこの役で!というのも多くて、この辺り観ていて本当に楽しい。

 

題名:金庸武侠世界The Legend of Heroes  原作:金庸 

導演:杨磊「三体」 編劇:罗仪威 「鉄血丹心」は30集

出演:此沙 Ci Sha、包上恩 Bao Shang En 王弘毅 他

 

星河長明(~9集辺り)

 

「星河長明」微博より こういうポスターだと中身が分かりづらい…


録画したまま観てなかったんだけど、観始めたら案外面白い。

 

9つの架空の国を舞台に4人の作家が描く「九州」シリーズの一作「九州·朱顏記」が原作。

九州シリーズは私はほぼ全滅で全部観終われた試しがない。「九州·天空城」「海上牧雲記」「九州縹緲錄」「斛珠夫人」…全部途中までだ。もう少し「九州」世界に興味が持てればもっと面白く観られる気もするんだけど。

 

まあ、このドラマ自体原作からはだいぶん改編されているようで、本来の主人公・七海蕊は羽人に攫われ早々に行方不明、彼女と共に都にやってきた白露が主人公だ。9つの国はあまり関係ない感じ。(一応九州大陸で初めての統一王朝、ということらしいが)

男主は晁王朝皇帝・彧修明。開国皇帝なので増長した家臣を処断したり、横領や賄賂の横行を止めたりで忙しい。この辺り明朝初期みたいで、同じ冯绍峰主演の「山河月明」を思い出す。カップルとしては年の差もあるけれど、女主が賢く大人っぽいこともあり、年齢差も立場の差もあまり気にならない。そもそも甘いシーンは今のところ皆無。

 

ここまでのお話は朝廷内のいざこざ、夜北国や羽人の動向がメインで、女主はその機知で地歩を固めているところ。25集と短めなので、ダレずに進んでくれるといいけど。

 

題名:星河長明 Shining Just For You 邦題:星河長明 運命の王妃と不滅の帝

原作:斩鞍「九州·朱颜记」「九州·青蘅传」「九州·白露谈」

導演:    钟澍佳(総導演)孔厉大・张峻豪(執行導演) 25集

編劇:苏冰・赵曦玉・天平・完颜・水泡

出演:冯绍峰 william Feng  彭小苒Peng Xiao Ran 朱正廷    Zhu Zheng-ting

 

上半期に観たものの中で…

今年も半分過ぎたので、観た作品をちょっと振り返ってみる。最終集まで観たドラマは23作品で、案外少なかった。

その中ですごく面白かった、と思えるのは「繁花」と今更見た「周生如故」。

更新が待ち遠しかったのは、誰よりも客演の尹正が印象的だった「天行健」、李現の民国衣装がかっこ良かった「群星閃燿時」、話の面白さで引っ張られた「新生」辺り。

 

年間の話題作は下半期に集中する気もするし、気になる作品も多いのでこれからに期待しよう。

 

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